息 (ベケット)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/28 15:04 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動『息』(Breath)とは、劇作家サミュエル・ベケットによる戯曲。副題は「五幕の茶番劇」。ブロードウェイのイーデン劇場で初演された。
あらすじ
明転。舞台上にはがらくたが散乱している。小さな叫び声が聞こえ、やがて呼吸音も聞こえてくる。
溶暗。また叫び声。
概要
上演時間わずか30数秒。舞台上にはがらくたが散乱しているだけで、演技をする役者も出て来なければ台詞ひとつないという異色中の異色の演劇。
1969年、ケネス・タイナンという劇批評家が企画したオムニバス演劇『おぉ、カルカッタ!』への参加を打診されたベケットが、過去の習作の中から発掘して提供した作品である。
しかし、タイナンがイメージだけで構成されているこの演劇の雰囲気を壊し、裸体という具体的なビジュアルを登場させてしまった事にベケットが怒り、作品を引き下げてしまったという逸話が残っている。
なお、劇のカギとなる『叫び声』であるが、英文学者である高橋康成によると赤ちゃんが生を受けた時に発する【産声】を意味しているそうである。
日本語版
- ベケット戯曲全集<3>(白水社、1986年6月) ISBN 9784560034804
「息 (ベケット)」の例文・使い方・用例・文例
- うちの息子はまだちゃんと足し算ができない
- 彼がパリを出立してからは,だれも彼の消息がわからない
- 息子は来年成人になる
- 息子が亡くなって彼女は一気に老けてしまったようであった
- 彼は幼い息子にその物語を読んで聞かせてやった
- 彼の息子はいつもクラスメートを困らせている
- うちの息子は3つの大学に出願します
- 母親は仕事の手を休めて息子の言い分を聞いてやった
- 父親は息子ひとりひとりに部屋を割り当てた
- 彼はその無謀なドライバーに対して息子の死の復讐をした
- 彼女は息子のために500ドルの保釈金を払った
- 息をのむほど美しい光景
- 息子よ,どんどんやればよい.私がいつも応援しているから
- 彼には確か2人の息子があったと思うがね
- その両親はひとり息子を交通事故で失った
- 息子の使った費用の請求書を私に送ってください
- 彼は息子の出産に立ち合った
- 彼はレースのあとで息を切らしていた
- 彼女は息子の勇気を自慢した
- そのカウボーイは,たきつけに息を吹きかけて火をおこした
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