恒久的植民地の不成立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/10 08:52 UTC 版)
「ノース人によるアメリカ大陸の植民地化」の記事における「恒久的植民地の不成立」の解説
北アメリカ大陸の開拓地では、毛皮や特別な木材など、グリーンランドにはほとんど無い天然資源の利用を目指していた。この短期間ひらかれた開拓地が、なぜ恒久的なものにならなかったかは明らかでないが、理由の一つとしてノース人がスクレリングと呼んだ先住民と敵対したことが考えられる。それでも飼料、木材および先住民との交易を求めて、マルクランドに散発的な航海を行うのは400年間続けられたはずである。 ノルウェー国王オーラヴ3世(在位1066年-1080年)を描いた貨幣(メイン・ペニー)が、アメリカ合衆国メイン州の先住民考古学遺跡から発見されたと言われるように、航海が続いたという証拠は、11世紀とそれ以降もノース人と先住民との交流があったことを示唆している。1347年からあるアイスランドの年代記には、木材を積んだ小さなグリーンランドの船が18人の乗組員を乗せ、マルクランドからグリーンランドに戻ろうとしている最中、アイスランドに到着した、とされている。さらにノース人の物資が、幾つかのイヌイットの集落から発掘されてきた。
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