性格・役柄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/01 04:44 UTC 版)
登場する全ての芝居で、クィックリー夫人は犯罪の世界に強い結びつきを持っている女性として描かれているが、それにもかかわらず自分の世間体を保つことにひどく腐心している。マラプロピズムやダブル・ミーニング、「下品なほのめかし」だらけの台詞を話す。 クィックリー (Quickly) という名前は "quick lay" (すぐヤること)に引っかけた洒落かもしれないが、"quick" には「生きている」という意味もあるので "lively" (生き生きした)という意味かもしれず、この語にも通常、性的な含意がある。クィックリー夫人のキャラクターは『ヘンリー四世 第2部』でもっともよく発展させられており、育ちが良くみえるようにふるまいたいという願望と、どうにか隠している俗っぽさという相矛盾する心が台詞にあらわれている。ジェイムズ・C・バルマン (James C. Bulman) によると、クィックリー夫人は不注意なマラプロピズムのせいで「意図せず自分の性歴をあらわにしてしまって」おり、「彼女のキャラクターはばかばかしいほど独創的な話しぶりによって規定され、台無しにもされる」。 クィックリー夫人の年齢は明示されていないが、 "pistol proof" (ピストルで撃たれても平気)というコメントは、子どもを生める年齢を過ぎているということだろうと解釈されている。クィックリー夫人はフォルスタッフと29年のつきあいだと述べている。
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