心理人類学とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 心理人類学の意味・解説 

心理人類学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/04 22:16 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

心理人類学(しんりじんるいがく、:Psychological anthropology)は、1960年代まで、1940年代に命名された「文化とパーソナリティ」の名で呼ばれた、一連の学派・方法アメリカを中心とする、文化人類学の下位分野。「心理人類学」への改称は、Francis L. K. Hsu英語版の提案による[1][2]学習ゲシュタルト心理学、および若干のフロイト理論を非西洋世界に適用する目的で文化とパーソナリティ研究が行われ、文化が個人に与える影響について解明する点を焦点とした[3]

歴史

1920年代のアメリカではフロイト精神分析学が流行し、人類学でも話題になった。エドワード・サピアには、心理学の理論と方法を導入する案があったが、パーソナリティ研究のフィールド調査は行っていない[1]。1930年代になると、文化人類学に心理学精神医学(とくに精神分析)を含める動きが始まる。学習理論行動主義心理学ゲシュタルト心理学、当時の児童心理学などに影響を及ぼす。こうして「文化とパーソナリティ」が誕生。1940年代には理論的成果の応用などが行われ、1950年代には衰退を見せるが、その後「心理人類学」に名を改めて再生した[1]

文化とパーソナリティ論

文化がパーソナリティに及ぼす影響に関する学派は「文化とパーソナリティ学派(Culture and Personality School)」と呼ばれた[1]。その主な支配的学者として、ラルフ・リントンルース・ベネディクトマーガレット・ミードクライド・クラックホーン英語版などがいる[1]

脚注

  1. ^ a b c d e 池田光穂
  2. ^ 堀 P383
  3. ^ ガバリーノ,1987:154/*訳語改変

参考文献




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  心理人類学のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「心理人類学」の関連用語

心理人類学のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



心理人類学のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの心理人類学 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS