循環参照
循環参照とは、数式において、いくつかの変数が互いの数値を参照しようとすることによってエラーとなる状態のことである。
例えば、変数Aが変数Bの情報を必要とし、変数Bは変数Aの情報を必要としている場合、Aの値を決定するためにはBが参照しているAの数値が決まっていないといけないという矛盾が生じてエラーとなる。
循環参照は、表計算ソフトでセルの選択を間違い、数式の中にそのセル自身を使ってしまっている状態としてよく発生する。プログラミングなどでも循環参照が発生してエラーとなる場合がある。
循環参照が発生すると、計算結果が確定せずにエラーとなるが、計算を繰り返す回数をあらかじめ指定しておけば、循環参照を含む式で計算を実行することはできる。
循環参照
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/02 10:21 UTC 版)
循環参照(じゅんかんさんしょう)とは、複数の物体または情報が、相互の情報を参照し合ってループを成している状態のこと。
言語での例
プログラムでの例
スプレッドシートでの循環参照
例えば、表計算ソフトのシート上に数式が次のように入力されていたとする。
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | =A1 | =B2 | =C2+5 |
2 | =B1 | =C1+10 |
ここで、セル A1 では、自分自身を参照しているので、循環参照となる。
また、セル B1、B2 では、B1 が B2 を参照、B2 が B1 を参照と、永遠に繰り返すので、循環参照となる。
また、セル C1、C2 では、C1 は C2 の値に 5 を加え、C2 は C1 の値に 10 を加える動作を永遠に繰り返すので、これも循環参照となる。 ただし、ソフトによっては、初期値と反復回数を決めて、これらの計算をすることができる(簡単な微分方程式や階乗を求めるのに使う)。
脚注
関連項目
固有名詞の分類
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