後漢とその後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/27 03:41 UTC 版)
後漢での少府は、宮中の御物・衣服・珍宝・御膳を担当すると注釈されている。秩禄は中二千石。丞は1人である。属官には以下のものがあり、中常侍等の宦官の各職官に加え、侍中・尚書令・御史中丞等のような政務の中枢をつかさどる職官が係属されている。以下、括弧内は秩禄で、人数の書いていないものは定員無しである。 太医令1人(六百) - 薬丞、方丞各1人 太官令1人(六百) - 左丞、甘丞、湯官丞、果丞各1人 守宮令1人(六百) - 丞1人 上林苑令1人(六百) - 丞、尉各1人 侍中(二千) - 僕射1人 中常侍(千) 黄門侍郎(六百) 小黄門(六百) 黄門令1人(六百) - 丞、従丞各1人 黄門署長(四百)、画室署長(四百)、玉堂署長(四百)各1人、丙署長7人(四百) 中黄門冗従僕射1人(六百) 中黄門(百、後に三百) 掖庭令1人(六百) - 左右丞、暴室丞各1人 永巷令1人(六百) - 丞1人 御府令1人(六百) - 丞、織室丞各1人 祠祀令1人(六百) - 丞1人 鉤盾令1人(六百) - 丞(三百)、永安丞(三百)、苑中丞(二百)、果丞(二百)、鴻池丞(二百)、南園丞(二百)、濯龍監(四百)、直里監(四百)各1人 中蔵府令1人(六百) - 丞1人 内者令1人(六百) - 左右丞各1人 尚方令1人(六百) - 丞1人 尚書令1人(千) 尚書僕射1人(六百) 尚書6人(六百) - 左右丞各1人(四百)、侍郎36人(四百) - 令史18人(二百)、劇曹3人 符節令1人(六百) - 尚符節璽郎中4人 - 符節令史(二百) 御史中丞1人(千) - 治書侍御史2人(六百)、侍御史15人(六百) 蘭台令史1人(六百) 三国時代の魏においても少府は存続したが、尚書台等の政務機関が独立したため、本来の皇室雑務を管轄する職官に回帰している。
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