形容詞(複合語を含む)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 09:25 UTC 版)
茨城には形容詞のカリ活用が今でも日常語に残っている。 あぎれっぺ:飽きっぽい。「飽きる」の意味の動詞は「アギレル」。 あつこい:厚みがある。 いしこい・いしけー:(1) 醜い。見た目が悪い。(2) 粗末な様。(3) 出来が悪い。(4) 良くない。 うっとせー・うっとおし:(1) うるさい。(2) 鬱陶しい。主に天気についてのあいさつに使うことば。 えがい:大きいの意。「イカイ」とも。茨城弁では標準語の「大きい」と「でかい」の両方に対応し、ニュアンス使い分けは行われない。たまに「デガエ」が使われる。 おがし:(1) おかしい。「あの漫画、オガシかったど」→(あの漫画、おかしかったよ) (2) 恥ずかしい。「ハツカシイ」より普通に使われる。「シトのメエで喋んのオガシくてやだオラ」→(人の前で喋るのが恥ずかしくて嫌だ俺) おもしー:面白い。 きかね:乱暴な性格の人のこと。荒々しい性格の人を指す。「あのガキメは、キカネな」→(あの子供は、乱暴な性格だな) こきたね:小汚い。 こっぺくせー:でしゃばりな様。小生意気な様。 こわい:疲れた・くたびれたの意。「疲れる」は「コワグ ナル」。「あー、コワイコワイ」→(あー、疲れた疲れた)。 しょっぺ:塩辛いの意。茨城弁では標準語の「塩辛い」と「しょっぱい」の両方に対応する。「味噌汁がショッペ」など。 すっかい・すっけ:酸っぱい。「スッカイ」は県西の一部地域を除く。 すっこい:ずるい。こすい。 せずね・せづない:(1)「貧しい・貧乏な」の同意語だが茨城弁では日常語的に扱われる。形態的には標準語の「せつない」にあたる。 (2) 悲しい。 せまこい・せまっこい:狭い。 ちっちぇ・ちんこい・ちんちゃい:小さいの意。茨城弁では標準語の「小さい」と「ちっちゃい」の両方に対応し、ニュアンスの使い分けは行われない。 つらっぱじねー:厚かましい。恥知らずの様。 とほーずもねー:途方も無い. なめこい・なめっこい・なめっけ:滑らかな。 なんちゃない・なんちゃねー:何と言うことは無い。 ぬるっこい:温い。 ひらべって・びたっこい:平べったい。 ぶでない・ぶでねー・ぶてーねー・ぶてねー:(1) 気が利かない。(2) 役に立たない。 へづまんねー:つまらない。 まじっぺ・まじっぽい・まじぽい・まじらっぽい・まずらっぽい・まちぽい:眩しい。 まぶたい・まぶったい:眩しい。 みぐさい・みぐせー:見苦しい。醜い。 むじゃっぺねー:物を粗末にすること。 むすい・むせー・むそい:長持ちする。食べ物の減り方が遅いこと。くちがむすい・くちがむそい:余計なことを言う。減らず口をたたく。 むすぐったい:くすぐったい。 めごい・めんごい:可愛い。めんこい。 めじらっぽい:眩しい。 もそい:長持ちする。食べ物の減り方が遅いこと。 やーこい・やーっこい・やっこい・やっけ:柔らかい。柔らかな。 やすぽい:安っぽい。「易い」意味でも使われることがある。 よおな〜:必要な〜。いり用な〜の意。「ヨオナ物」→(必要な物) わぎゃね:(楽だから)訳はない。なんてことない。
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