当世兜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 09:04 UTC 版)
室町時代の終わり頃から浮張の発達により阿古陀形兜のような斬新な形状の兜があらわれた。 群雄割拠する戦国時代においては、鉄板を打ち出して兜そのものを奇矯な形にしたり、「張貫」とよばれる張子を取り付けて威容を誇るなど、さまざまな意匠を凝らした兜が登場し、こうした兜を総称して「当世兜」と呼んでいる。この時代になると吹返はその意義を失い、装飾的に取り付けられるに留まる。織豊期には、兜で誰なのかわかるよう意匠を凝らしているが、行軍用と合戦用の二種類つくられることもあった。前田利家の兜は、合戦用の兜は、行軍用の兜をスケールダウンして、動きやすいものになっている。
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