弥陀三尊像板碑
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 05:29 UTC 版)
弥陀三尊像板碑は、かつて古来の公民館で保存されていた板碑で、「古来の板碑」という呼称で知られている。元々は阿弥陀川と呼ばれる小川の脇に設置されていたとされる。2019年2月現在は、つくば市流星台にある桜歴史民俗資料館で保管・展示されている。 秩父産の緑泥片岩製で、高さ2.12メートル、幅0.58メートル、厚さ0.75メートルの大きさがある。筑波山麓の一帯では平沢で産出される雲母片岩を板碑の材質に用いる場合が多く、この板碑のように遠い産地の緑泥片岩を用いることは稀であるという。 碑の上半分には阿弥陀三尊像が刻まれており、下半分には行書体で願文、願主名、そして文永9年(1272年)2月8日の銘が彫られている。彫刻は周辺地域では類を見ないほど精巧であり、美術的価値は高いとされる。 昭和30年(1955年)11月25日に茨城県指定有形文化財(考古資料)に指定されている。
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