建武年中行事とは? わかりやすく解説

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けんむねんじゅうぎょうじ〔ケンムネンヂユウギヤウジ〕【建武年中行事】

読み方:けんむねんじゅうぎょうじ

南北朝時代有職故実書3巻後醍醐天皇撰。建武元年(1334)成立朝廷における年中行事記した書。秘記。御抄。


建武年中行事

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/30 00:49 UTC 版)

建武年中行事』(けんむねんちゅうぎょうじ)は、後醍醐天皇が著した有職故実書。全3巻。建武元年(1334年)成立とされるが、天皇が吉野へ逃れた延元2年(1337年)成立説(木藤才蔵説)もある。『仮名年中行事』・『和字年中行事』・『禁裏政要』など多くの異名がある。

概要

後醍醐天皇が、立太子以来20年余りの宮中生活の中で経験した多くの宮中における朝儀公事の内容・作法について記したもので、建武の新政の開始に伴い、朝儀の再興を意図して書かれたと考えられている。

正月の四方拝から年末の追儺・節折までの宮中行事が、月ごとに和文で記述されている。天皇独自の行事などに関する記述もあり、南朝と敵対した北朝においても尊重される(『園太暦』観応2年12月条)など、後世に大きな影響を与えた。後花園天皇(在位1428年 - 1464年)はこれを書写して註釈をつけ、廃れていた行事をこの書に倣って復興するよう、息子の後土御門天皇(在位1464年 - 1500年)に薦めた[1]。のち自身も『後水尾院年中行事』を著した後水尾天皇(在位1611年 - 1629年)も、同書を順徳天皇の『禁秘抄』と並ぶ宝典とし、後世まで残る鑑だと称賛した[2]

刊行文献

脚注

参考文献



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