庶民役としての魅力・周りからの評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 16:16 UTC 版)
「殿山泰司」の記事における「庶民役としての魅力・周りからの評価」の解説
作品の中で主に演じたのは庶民の役でしかもそのほとんどが脇役だったが、殿山はそれらの役をどこか哀愁漂う男たちとして人間味たっぷりに演じたことも、多くの監督に起用された理由の一つである。各作品で印象的な演技を残し、そのなか大島渚監督の問題作『愛のコリーダ』では局部丸出しで演じたことで知られ、脇役ながら大きなインパクトを与えたがほかのシーンを含めてこの作品は映画の芸術表現と法の合否が裁判所で長く争われた。 映画監督の内藤誠によると「生活感のある庶民を演じられる唯一無二の役者で殿山が出演するだけで作品にリアリティが出た。セリフが一言しかない役でもいつも全力投球なため私を含めどの監督からも愛された」と評している。 新藤兼人は殿山を『裸の島』の主演に起用した理由について、「殿山の庶民性を十分に見せるような、力の入った仕事をしてもらうのが願いだった。彼に主演という立場で力を発揮してもらえれば、この作品をさらに生き生きとした物にできる」と語った。
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