床机とは? わかりやすく解説

しょう‐ぎ〔シヤウ‐〕【床×几/××几/将×几】

読み方:しょうぎ

脚を打ち違い組み、尻の当たる部分に革や布を張った折り畳み式腰掛け陣中狩り場儀式などで用いられた。

数人掛けられる程度横長に作った簡単な腰掛け台。

[補説] 「几」は「と書くこともある。

床几/牀几/将几の画像

床机

読み方:ショウギ(shougi)

腰掛一種折りたたんで持ち運べる。

別名 床几将机牀机


床几

(床机 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 16:37 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
折りたたみ式の床几

床几(しょうぎ。状机とも)とは、(1) 移動用の折畳式簡易腰掛け。(2) 木の板に足をつけた腰掛(大辞林)。

構造

折畳式の床机は脚をX状に組み合わせ、上端に革や布を張って座席とする。移動時は折りたたんで運搬する。

明治初年の辞典である「言海」の床机の項には、折りたたみ式のみ説明がある。しかし近世でも、茶店の店先などに出す縁台を「しょうぎ」と呼称することが一般的であった[1]

歴史

床几の古形である胡床(これは中国固有の座具ではないという解釈もある[2])は、中国大陸から日本に伝わった。中華では古代、日本と同じように椅子を用いず床に直接座る習慣があったが、漢代には北方から胡床が伝来し、宮廷から戦場まで広く普及した。唐代には椅子の使用が始まったが、胡床は携帯用座具として重宝されつづけた。

日本では古くから用いられ、古墳時代の埴輪にも見られる他[3]記紀延喜式にも「胡床こしょうあぐら)」の呼称で散見される。腰掛け用として、朝儀の際に武官が用いたと記録にあり、後世には武家が野戦時に帷幕内で用いるほか、鷹狩りでも利用された。

日本では椅子の普及が明治に入ってからであるため、近世に至るまで広く使われ、現代でも神社結婚式場などで使われている。

特殊な床几

店舗を併設する京町家には建物の格子に接合して折り畳めるようにした「ばったり床几」が設置されていることがあり商品の陳列や客との商談などに利用する[4]

脚注

  1. ^ 「ト長状机に腰を懸ける」(助六所縁江戸櫻) 、「弥次郎がやすんでゐる(茶店の)向ふのしゃうぎにこしをかける」(東海道中膝栗毛) 等
  2. ^ 胡床 とは - コトバンク(世界大百科事典 第2版)
  3. ^ 床几 とは - コトバンク世界大百科事典 第2版)
  4. ^ 「地域景観づくり計画書」”. 先斗町まちづくり協議会. 2021年10月3日閲覧。

関連項目

  • 合曳


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「床机」の関連用語

床机のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



床机のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの床几 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS