広義の場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 01:06 UTC 版)
広義に用いる場合、この言葉は藻類、菌類すべての栄養体を指し、非維管束植物すべての植物体を表す言葉である。つまり、維管束植物以外の植物(古い意味で、したがって菌類も含む)は、すべて基本的に根・茎・葉の区別がないということから、こう呼んだものである。 したがってそれが指す対象は極めて広範囲であり、単細胞、細胞群体、群体、多細胞糸状体、多核体、菌糸体、単純な多細胞体からかなり複雑な多細胞体までのあらゆる構造を含む。したがって、ある意味では、この言葉そのものはもはや特定の構造を示す意味を持っていないと言ってもよい。使われ方としてもその構造を説明するためよりは、たとえば「○○のthallusはこのような形であって」という風に、代名詞的に用いられる場合が多い。したがって、thallusを葉状体と訳するのではなく、場面に応じて藻体、あるいは菌体などと訳した方が分かりやすいことも多い。
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