幼少時代〜学生時代
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「アドルフ・ブッシュ」の記事における「幼少時代〜学生時代」の解説
1891年8月8日、ドイツ帝国、ヴェストファーレン州のジーゲンに生まれる。3歳の頃より、工芸家具職人でありアマチュアのヴァイオリン奏者であった父から手ほどきを受け、6歳で初めて人前で演奏した。その後1902年から1908年にかけてケルン音楽院に在籍し、ヴィリー・ヘス、フリッツ・シュタインバッハ、ブラム・エルデリングに師事する。学生時代のブッシュはヴァイオリニストよりも作曲家を目指しており、ケルン音楽院の卒業記念演奏会では自作の『オーケストラのためのセレナード』を指揮した。なお、その後は交響曲、ヴァイオリン協奏曲、ヴァイオリン・ソナタを含む180あまりの作品を遺している。また、ベートーヴェンの『ヴァイオリン協奏曲』のカデンツァも自分で作曲した。 ケルンを卒業するとボンに移り、フーゴー・グリュッターに作曲を学んだ。なお、のちにブッシュはグリュッターの娘フリーダと結婚した。 また、1907年からは作曲家のマックス・レーガーと交流を深め、その室内楽作品の紹介に努めた。作曲家の目の前で、レーガーのヴァイオリン協奏曲を暗譜で弾いたブッシュはレーガーに気に入られ、レーガーが1916年に死去するまで、ヴァイオリン曲や室内楽の試演・リサイタルのパートナーとして活躍した。なお、2人は20歳近く年が離れていたが、解釈についてしばしば激論を戦わせた。
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