幻となった構想
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 14:34 UTC 版)
現在の国道313号は、広島県福山市の国道2号を起点に北上し、福山市横尾町より旧山陽道(近世山陽道)に沿って岡山県井原市に入る。そして、井原市の中心部より旧東城往来(雲州街道)に沿う形で井原市芳井町に向かい、旧東城往来(雲州街道)と別れ、高梁市を目指すが、国道313号が国道に昇格される以前、国道のルート設定の段階以前において、現在のこのルートとは別のルートを国道として整備する構想が浮上していた。井原市の中心部を通さず、旧東城往来(雲州街道)と並行させないで、福山市と高梁市を短絡で結ぶというもので、福山市から一気に高梁市を目指すルート(旧備中往来〔中条道〕を踏襲)と、県境の井原市高屋町(現在の広島県道・岡山県道103号七曲井原線)から高梁市を目指すルートの二つが候補になっていて、いずれのルートも井原市芳井町で現在の国道313号と接続されることになっていた。しかし、このルート構想を実現させるためには、長大なトンネルの建設を必要とし、大規模事業になることと、井原市中心部が国道のルートから外れ、当時の旧井原市にとっては国道の恩恵が受けられないことで反対があり、現在のルートとなった。
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