帆船の各帆の名称
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 19:53 UTC 版)
大型帆船のシップ帆装においては、最大で30を越える帆が使用され、それぞれに個別名称がつけられている。シップ以外の横帆を備えた大型帆船においても各帆の名称は基本的にこれに倣い、縦帆の帆船においても転用されている例が存在する。 各マストの一番下のものはコースセイルである。後述するが区別するためにマストの名称を用い、例えばメインマスト(図におけるマストD)のコースセイル(図における帆12)であれば「メインセイル」と呼ばれる。その上の帆は、帆が張られたマストの部位を冠して、 トップセイル(Topsail) - 1枚の場合もあるが、操帆難易度などの問題から2枚に分割して張られる場合もある。ローワートップセイル(Lower topsail) - トップマストのうち、下側に張られた帆。図におけるマストDの帆13。 アッパートップセイル(Upper topsail) - トップマストのうち、上側に張られた帆。図におけるマストDの帆14。 トガンセイル/トップギャラントセイル(Topgallant sail) - トップセイル同様、2枚張られる場合もある。ローワートガンセイル(Lower topgallant sail) - トガンマストのうち、下側に張られた帆。図におけるマストDの帆15。 アッパートガンセイル(Upper topgallant sail) - トガンマストのうち、上側に張られた帆。図におけるマストDの帆16。 ロイヤルセイル(Royal sail) - 図におけるマストDの帆17。 スカイセイル(Skysail) - 図におけるマストDの帆18。 ムーンセイル(Moonsail) と呼称する。例えばトップセイルが2枚の場合、メインマストの下から3番目(図における帆14)は「メインアッパートップセイル(Main upper topsail)」となる。
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