市役所前停留場 (広島県)とは? わかりやすく解説

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市役所前停留場 (広島県)

(市役所前電停 (広島県) から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/06 22:34 UTC 版)

市役所前停留場
紙屋町方面ホーム(2009年8月)
しやくしょまえ
Shiyakusho-mae
U03 中電前 (0.3 km)
(0.4 km) 鷹野橋 U05
所在地 広島市中区国泰寺町1丁目
駅番号 U04
所属事業者 広島電鉄
所属路線 宇品線
キロ程 1.1 km(紙屋町起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
3,545[1]人/日
-2019年-
開業年月日 1912年大正元年)11月23日
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市役所前停留場(しやくしょまえていりゅうじょう、市役所前電停)は、広島市中区国泰寺町一丁目にある広島電鉄宇品線停留場である。駅番号U04

広島市役所は当停留場の東に隣接している[2]

歴史

当停留場は1912年大正元年)に宇品線が紙屋町停留場から御幸橋停留場までの区間で営業を開始した際に真菰橋停留場(まこもばしていりゅうじょう)として開設された[3]。停留場名はかつて当地を流れていた西塔川(西堂川)に架かっていた真菰橋の名に由来し、停留場のある場所もこの真菰橋が架かっていた場所に相当する[4]。真菰橋の東岸に相当する地域には真菰町の町域が広がっていたが、1919年(大正8年)ごろ町名変更により国泰寺町に改められたため、当停留場も真菰橋の名を外して公会堂前停留場(こうかいどうまえていりゅうじょう)に改称された[4]。停留場名にもなった広島市公会堂は当時、現在の中区役所付近に存在していたが、太平洋戦争中に建物疎開のあおりを受けて取り壊されている[4]

停留場も戦時下の1944年昭和19年)に休止されたが、1946年(昭和21年)11月に営業を再開した[3]。このとき、停留場名は市役所前停留場に改称されている[3]

年表

真菰橋から公会堂前への改称時期を1917年(大正6年)以前とする資料もあるが[9]、『広島電鉄開業100年・創業70年史』では1918年(大正7年)時点での停留場名を「真菰橋」とする[10]

停留場構造

宇品線はほぼ全区間で軌道が道路上に敷かれた併用軌道であり、当停留場も道路上にホームが置かれている。ホームは低床式で上下2面あり、南北方向に伸びる2本の線路を挟み込むように配置されている[2][11]。ただし互いのホームは南北方向にずれて位置しており、北に紙屋町方面へ向かう上りホーム、南に広島港方面へ向かう下りホームがある[2]。2009年(平成21年)にホームが移設されるまでは配置が反対で、北に下りホーム、南に上りホームがあった[7]

ホームにはガラス張りの広告付き上屋が取り付けられている。これも2009年に整備されたもので、広告付きの上屋は日本の路面電車停留場では初の設置例となった[6][12]。また上りホーム・下りホームともバリアフリーに対応している。

運行系統

当停留場には広島電鉄が運行する系統のうち、1号線、3号線、7号線、それに0号線が乗り入れている。

下りホーム
(日赤病院前方面)
(広電本社前経由)広島港(宇品)ゆき
広電本社前ゆき
日赤病院前ゆき
上りホーム
紙屋町方面)
八丁堀経由)広島駅ゆき
十日市町経由)広電西広島ゆき
(十日市町経由)横川駅ゆき

停留場周辺

広島市役所中区役所、広島中央郵便局など公共施設が集積する[2] ほか、周辺には多くのオフィスビルが立ち並ぶ。また停留場のある道路は国道54号、停留場南側すぐには国道2号新広島バイパス)が通り、人・車ともに往来が非常に多い。

バス路線

鯉城通り沿いに市役所前バス停があり、広電バス[13]広島バス[14]中国JRバス[15]芸陽バス[16] が停車する。

市役所前停留場とバス停
市役所前バス停(南行き 舟入本町南区役所方面)
市役所前バス停(北行き 本通り方面)
  • 3(広電バス) 紙屋町方面
  • 6(広電バス) 紙屋町方面
  • 7(広電バス) 紙屋町方面
  • 10 急行(広電バス) 己斐(西広島駅)方面 平日朝・夕のみ
  • 12-3(広電バス) 新白島駅方面 平日夕のみ
  • 21(広島バス) 紙屋町方面
  • 41(広電バス・芸陽バス) 紙屋町方面
  • 54,55(広電バス) 紙屋町方面
  • 101 エキまちループ 右まわり(広電バス・広島バス) 市役所前発 広島駅方面 平日夕のみ

隣の停留場

広島電鉄
宇品線
中電前停留場 (U03) - 市役所前停留場 (U04) - 鷹野橋停留場 (U05)

脚注

  1. ^ 広島県 駅乗降客数”. 2021年3月11日閲覧。
  2. ^ a b c d 川島令三『山陽・山陰ライン 全線・全駅・全配線』 第7巻 広島エリア、講談社〈【図説】 日本の鉄道〉、2012年、10,79頁。ISBN 978-4-06-295157-9 
  3. ^ a b c d e f g 『広電が走る街 今昔』150-157頁
  4. ^ a b c 『広電が走る街 今昔』73-74頁
  5. ^ 服部重敬『路面電車新時代 LRTへの軌跡』山海堂、2006年5月1日、256頁。 ISBN 4-381-01816-8 
  6. ^ a b 『広島電鉄開業100年・創立70年史』296・445頁
  7. ^ a b 市役所前電停 乗降場変更のお知らせ』(プレスリリース)広島電鉄、2009年2月13日。オリジナルの2015年3月26日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20150326052317/http://www.hiroden.co.jp/what/new/topic0901-03.htm#090213_shiyakusho2016年10月6日閲覧 
  8. ^ 広島電鉄株式会社申請の軌道事業の特許 〜路面電車が高架で広島駅南口に進入し、JR広島駅と直結します〜』(PDF)(プレスリリース)国土交通省鉄道局都市鉄道政策課、2019年11月27日。オリジナルの2020年2月3日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200203100233/http://www.mlit.go.jp/report/press/content/001317890.pdf2021年2月17日閲覧 
  9. ^ 今尾恵介(監修)日本鉄道旅行地図帳』 11 中国四国、新潮社、2009年、37頁。 ISBN 978-4-10-790029-6 
  10. ^ 『広島電鉄開業100年・創立70年史』49頁
  11. ^ 川島令三『全国鉄道事情大研究』 中国篇 2、草思社、2009年、103,109頁。 ISBN 978-4-7942-1711-0 
  12. ^ 中国地方整備局道路部路政課「広告付き電停上屋の整備について」(PDF)『道路行政セミナー』2008年10月号、一般財団法人道路新産業開発機構、2015年11月8日閲覧 
  13. ^ バス情報 路線バス 広電バス
  14. ^ 路線名から調べる 広島バス
  15. ^ 中国ジェイアールバス 路線バス
  16. ^ 路線のご案内 芸陽バス

参考文献

  • 長船友則『広電が走る街 今昔』JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉、2005年。 ISBN 4-533-05986-4 
  • 『広島電鉄開業100年・創立70年史』広島電鉄、2012年。 

関連項目

外部リンク




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