岡田純子 (漫画家)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/28 15:44 UTC 版)
おかだ じゅんこ 岡田 純子 | |
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本名 | 岡田 純子[1][2] |
別名義 |
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生誕 |
1956年8月2日(68歳)[1]![]() |
職業 | 漫画家 |
活動期間 | 1974年[注 2] - |
ジャンル | 少女漫画、女性漫画 |
代表作 | 『吉原華の乱』[3] |
岡田 純子(おかだ じゅんこ、1956年〈昭和31年[1]〉8月2日[3] - )は、日本の漫画家[4]。千葉県出身[3]。血液型はA型[3]。女性[4]。代表作は『吉原華の乱』など[3]。
来歴
「他の仕事はできない」と考えた岡田は、漫画家になろうと考える[3]。
初投稿は中学2年で『りぼん』(集英社)。高校入学後は投稿先を講談社に変更したところ、編集者より絵が酷いと酷評されたものの運良く講談社での投稿3作目にして、
なお、デビューした時の千歳薫は凄く気取ったPNで気恥ずかしかった事もあり、秋田書店より再デビューの際に本名の「岡田純子」に戻すのもよいと考えたと専門誌『ぱふ』インタビューで作者本人が語っており、改名した事もあって当時プリンセス編集部からは新人扱いとなった[注 4]。
1986年には『ドリーミング』の連載を開始。1989年より『バスルームより愛をこめて』(『SILKY増刊号』白泉社)を執筆し、レディースコミックも手がけるようになった[2]。
作風
- 「大人の空気漂う色気たっぷり」な男性キャラクターと「おっとりしていて健気なヒロイン」が恋愛する様子を描く[8]。『ハーレクイン』で作品を発表する際には「全てにおいてゴージャスな世界」を描くように執筆されている[8]。
- 淫猥な雰囲気になりがちのレディコミ作品に於いて、岡田は明るく楽しい他に類を見ない独自のスタイルを確立していると評されている(1992年時点[2])。
作品リスト
書籍
- 獣と呼ばないで(白泉社レディースコミックス、白泉社、1991年11月)
- 愛と青春のピノキオ(エメラルドコミックス、主婦と生活社、1992年4月)
- 恋愛の王道(白泉社レディースコミックス、1992年5月)
- OZ2の魔法使い(エメラルドコミックス、1992年9月)
- この神聖なるいばら姫(エメラルドコミックス、1992年11月)
- 聖セバスチャンの殉教(エメラルドコミックス、1993年3月)
- ワーキング愛タイム(ALC・DX、秋田書店、1993年9月)
- Oh!クロスカウンター(スコラLC、スコラ、1994年1月)
- 結婚の鉄人(ジュールコミックス、双葉社、1995年8月)
- 黄昏森のピグマリオン
- ああ!のび悩み奮戦記
- 二人の年月(原作:ペニー・ジョーダン、ハーレクイン)
- 吉原華の乱(ぶんか社、『ほんとうに怖い童話』連載、2006年 - 、全19巻)
- まんがグリム童話人魚姫〜うたかたの月〜(ぶんか社、『まんがグリム童話』連載、全6巻)
- 億万長者と無垢な家政婦(原作:ジェニー・ルーカス、ハーレクイン、2012年8月)
- 愛を拒む理由(原作:ジャッキー・ブラウン、ハーレクイン、2020年5月)
- プレイボーイの復讐(原作:アニー・ウエスト、ハーレクイン、2021年3月)
- 麗しのハウスキーパー(原作:ロビン・グレイディ、ハーレクイン、2021年8月)
- 醜いシンデレラ(原作:サラ・ウッド、ハーレクイン、2022年1月[9])
- あの夜に宿った永遠(原作:アニー・ウエスト、ハーレクイン、2022年9月[10])
その他
- 『やじきた学園道中記公式ファンブック』(2017年8月16日発売[11]、秋田書店) - シリーズ35周年記念お祝いメッセージとイラスト収録[11]
- 企画展「手塚治虫先生 生誕90周年記念チャリティー展示会」(2020年1月9日 - 3月17日開催、新潟市マンガの家[12]) - 出展[12]
「千歳薫」名義作品
- *特記がない限り、講談社『別冊少女フレンド』本誌または増刊号掲載。
- 変身♡ウッフーン(1974年新年号増刊・1月5日号[13])
- なぜかレズっちゃう物語(1974年3月号[14])
- エデンの西に咲く花は(1974年9月号[15])
- あ〜れ〜っ!Dr.ペッパさん(1974年10月号増刊[16])
- 離婚ドロボウに乾杯!(『ラブリーフレンド』1974年12月号・クリスマス号[17])
- 白いアルデンヌ(1975年1月号増刊[18])
- 眠れぬ城の王子さま(1975年9月号[19])
脚注
注釈
- ^ 高校時代デビューした際のペンネーム[1]。
- ^ ※デビュー年:高2の夏休みに出版社に持ち込み預けた原稿が1 - 2週間後に「新人賞で本に載せます」と電話連絡があったと『ぱふ』インタビューにて作者が経緯を語り[1]、『名鑑500』に昭和48年発表作品と記述があるが[2]、デビュー作の掲載誌『別フレ』の発行が1974年1月5日号である事を採用した。
- ^ 「BFまんがセミナー入選作」は扉絵印字より。作品タイトルは目次では「ウッフ〜ン」だが、表紙および扉絵では縦書きの「ウッフーン」なので扉絵を重視した[5][3]。
- ^ 『月刊プリンセス』で再デビューと記載があるが(但し再デビューした年月や作品名の明記が無い[1])、秋田書店での作品発表順を辿ると再デビュー作は『別冊ビバプリンセス』での『ああ恋する周平くん』で初単行本の表題作でもある[6][7]。
出典
- ^ a b c d e f g 『ぱふ』通巻69号 1982, p. 86-88.
- ^ a b c d e 『日本漫画家名鑑500』 1992, p. 198-199.
- ^ a b c d e f g “岡田純子”. ハーレクインライブラリ. ハーレクイン. 2022年1月11日閲覧。
- ^ a b “岡田純子の一覧 プロフィール”. BookLive!. 凸版印刷グループ. 2022年1月11日閲覧。
- ^ 千歳薫「変身ウッフーン」『別冊少女フレンド増刊 新年号』第10巻第2号、講談社、1974年1月5日、193-232頁、全国書誌番号:00021576。
- ^ 岡田純子「ああ恋する周平くん」『季刊別冊ビバプリンセス AUTUMN:秋季号』第1巻第3号、秋田書店、1976年10月25日、477-508頁、全国書誌番号:00055476。「表紙・目次・扉絵:フレッシュ!ラブラブ競作集の2作目。」
- ^ 岡田純子『ああ恋する周平くん』(初版)秋田書店〈プリンセスコミックス:PC-75〉、1979年12月30日。ISBN 4-253-07147-3。全国書誌番号:80010890。「※初版にはISBNコードの付与はない。 / p.36表題作の初出:昭和51年ビバ・プリンセス秋季号。」
- ^ a b “独占インタビュー特集<岡田純子先生>”. ハーレクインライブラリ. ハーレクイン. 2022年1月11日閲覧。
- ^ “【1月11日付】本日発売の単行本リスト”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年1月11日) 2022年1月11日閲覧。
- ^ “あの夜に宿った永遠”. ハーレクイン. 2022年9月30日閲覧。
- ^ a b “35周年の「やじきた学園道中記」ファンブック&新刊発売、GOLDでも特集”. コミックナタリー (ナターシャ). (2017年8月16日) 2022年1月11日閲覧。
- ^ a b “手塚治虫の生誕90周年を記念し、マンガ家90名が手塚キャラを描いた色紙を展示”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年1月3日) 2022年1月11日閲覧。
- ^ “別冊少女フレンド 10(2)”. NDLサーチ. 国立国会図書館書誌データ. 国立国会図書館. pp. 192-232. 2025年4月29日閲覧。 “第10巻第2号。”
- ^ “別冊少女フレンド 10(4)”. 国立国会図書館. p. 331. 2025年4月29日閲覧。 “第10巻第4号。”
- ^ “別冊少女フレンド 10(11)”. 国立国会図書館. p. 385. 2025年4月29日閲覧。 “第10巻第11号。”
- ^ “別冊少女フレンド 10(14)”. 国立国会図書館. p. 175. 2025年4月29日閲覧。 “第10巻第14号。”
- ^ “ラブリーフレンド 1(3)”. NDLサーチ. 国立国会図書館書誌データ. 国立国会図書館. p. 265. 2025年4月29日閲覧。 “第1巻第3号。”
- ^ “別冊少女フレンド 11(2)”. 国立国会図書館. p. 303. 2025年4月29日閲覧。 “第11巻第2号。”
- ^ “別冊少女フレンド 11(11)”. 国立国会図書館. p. 365. 2025年4月29日閲覧。 “第11巻第11号。”
参考文献
- 村石憲一 編「まんが家WHO’S WHO 岡田純子」『まんが専門誌ぱふ 10月号:通巻69号』第8巻、第9号、雑草社、86-88頁、1982年(1982年9月1日発行)。全国書誌番号:00042666。「本名 / 生年月日 / 出生地 / 星座 / 血液型 / デビュー作 / ペンネームの話など。」
- 「日本漫画家名鑑500」編集委員会(委員長:石ノ森章太郎)・加藤昇 編『日本漫画家名鑑500:1945 - 1992』アクア・プランニング、1992年(1992年12月18日発行)、198-199頁。全国書誌番号:93037702。「①本名 / ②出身地 / ③生年月日のうち月日のみ / ⑥血液型およびデビュー作など。」
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