属名と種名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 20:14 UTC 版)
当該属の菌は1950年代から60年代までは、Moraxella lwoffiやMicrococcus calcoaceticusと呼ばれていた。Acinetobacter属という名称は1954年にMoraxella lwoffiの属名変更により新設されたものである。現在のタイプ種であるAcinetobacter calcoaceticusも1968年にAcinetobacterに移され、その後の種の分割や新設により、2014年11月現在、アシネトバクター属には少なくとも46の種名と11の遺伝型が確認されている。1980年代に病原性を示す種としてA. baumannii が認知されるようになった。 Acinetobacterとは、ラテン語化されたギリシア語で、動くことができない(α[否定]+κινέω[動く])細菌(βακτήρ[原義は棒])という意味を持つ。ラテン語読みだとアキネトバクテールになる。 主な種は、 A. カルコアセティカス (Acinetobacter calcoaceticus) A. バウマニ (A. baumannii) ‥ 院内感染菌として有名。誤って baumanii 、baumanni 、baumani と記述されていることもある。多剤耐性のバウマニは、MRAB または MDRAB(Multi-drug resistant Acinetobacter baumannii ) と略される。名前は、研究に貢献した微生物学者のPaul and Linda Baumann夫妻に由来する。 A. ルオフィイ (A. lwoffii)
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