小黒世茂とは? わかりやすく解説

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小黒世茂

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/06 14:21 UTC 版)

小黒 世茂(おぐろ よも、1948年[1] - )は、日本歌人

大阪市在住。玲瓏編集委員。大阪歌人クラブ理事。現代歌人協会、現代歌人集会、日本文藝家協会会員。

来歴

1948年和歌山市加太生まれ。1989年玲瓏入会、塚本邦雄に師事。

1999年に「隠国(こもりく)30首で第10回「歌壇賞」を受賞[2]。以降、高野山熊野を主題とし、独特のアニミズム感覚にもとづく作歌活動をつづける。

歌集に『隠国』『猿女』『雨たたす村落(むら)』『やつとこどつこ』『小黒世茂歌集』『舟はゆりかご』、エッセイ集に『熊野の森だより』『記紀に游ぶ―日本のわすれもの』などがある。

受賞歴

  • 1999年、作品「隠国」で第10回歌壇賞受賞。
  • 2000年 歌集『隠国』で第15回大阪短歌文学賞受賞受賞。
  • 2005年 歌集『猿女』で日本歌人クラブ近畿ブロック優良歌集賞受賞。

著書

歌集

  • 第一歌集『隠国』(本阿弥書店 、1999年)
  • 第二歌集『猿女』(本阿弥書店、2004年)
  • 第三歌集『雨たたす村落(むら)』(ながらみ書房、2008年)
  • 第四歌集『やつとこどつこ』(ながらみ書房、2012年)
  • 『現代短歌文庫小黒世茂歌集』(砂子屋書房、2012年)
  • 第五歌集『舟はゆりかご』(本阿弥書店、2016年)
  • 第六歌集『九夏』(短歌研究社、2021年)

エッセイ集

  • 『熊野の森だより』(本阿弥書店、2008年)
  • 『記紀に游ぶ―日本のわすれもの』(ながらみ書房、2016年)

作品

『九夏』

  • なにかが来る前のやうにも遠のいた後のやうにも目をつむる馬
  • しづみゐし空母信濃に白骨をゆらすかそかな水流あらむ
  • 途中をいそぐ夢だつた やまぶきのつめたき土を猫は嗅ぎをり
  • これの世は菌糸のつながり明けがたの森の出口に傘ひらく姉
  • 女の子の髪まつすぐに夏かげの瀧のにほひのする資料室
  • 足型のシールのうへに足かさねキレートレモンを一本抜けり

脚注

  1. ^ 『短歌研究 2020年12月号(2020短歌年鑑)』(短歌研究社、2020年)巻末「歌壇名簿」より
  2. ^ 本阿弥書店俳壇賞・歌壇賞ホームページ

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