小笠原諸島のザトウムシ類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/25 23:01 UTC 版)
「ムニンカケザトウムシ」の記事における「小笠原諸島のザトウムシ類」の解説
小笠原諸島のザトウムシ目については鈴木正將が1974年にムニンカケザトウムシとミナトザトウムシを報告したのが最初とされ、それ以降に記録された2種を含め、これまでに以下の4種が記録されている。 カケザトウムシ科 ムニンカケザトウムシ Bandona boninensis Suzuki, 1974 父島・兄島(本項) マザトウムシ科 ミナトザトウムシ Hologagrella minatoi Suzuki, 1974 母島(原記載後は再確認されていない) ムニンザトウムシ Verpulus boninensis Suzuki, 1978 母島(原記載後は再確認されていない) ムニンセグロザトウムシ Verpulus similis Suzuki, 1978 母島(原記載後は再確認されていない) かつてはこれらの4種の全てが小笠原諸島の固有種とされていたが、上述のとおり父島列島のムニンカケザトウムシが他にも生息することが報告されたため、父島列島には固有種が知られないことになった。したがって小笠原諸島の固有種は母島に生息するマザトウムシ科の3種のみとなる。これらのうちムニンザトウムシとムニンセグロザトウムシは近縁種であることから、同諸島内もしくは母島の島内で種分化した可能性があると考えられている。しかし母島の3種はいずれも原記載以降生息が確認されていないという。
※この「小笠原諸島のザトウムシ類」の解説は、「ムニンカケザトウムシ」の解説の一部です。
「小笠原諸島のザトウムシ類」を含む「ムニンカケザトウムシ」の記事については、「ムニンカケザトウムシ」の概要を参照ください。
- 小笠原諸島のザトウムシ類のページへのリンク