寺名について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/02 00:06 UTC 版)
寺名の「注連」とは、注連縄(しめなわ)のことである。寺伝によると、境内の桜の木:御神木の七五三掛桜に注連縄をかけていたという。注連縄は神道における祭具であり、「神域と現世の境界にある結界」を表す。前述の通り、注連寺は出羽三山の参道口にあり、寺の先には「女人結界」が存在した。女性は、注連寺までしか入れなかったのである。 注連縄の締め方は、中途に7本・5本・3本の縄を通してぶら下げる七五三掛で行われる。このことから、注連縄は別名「七五三縄」とも呼ばれる。出羽三山に注連寺より入る参道が「七五三掛口」と呼ばれたのは、これに由来する。 仏教寺院の寺名に、神道の祭具である注連の名があるのは、注連寺が、かつて神仏習合であった出羽三山の別当寺であったことを示している。
※この「寺名について」の解説は、「注連寺」の解説の一部です。
「寺名について」を含む「注連寺」の記事については、「注連寺」の概要を参照ください。
- 寺名についてのページへのリンク