宮沢賢治と南昌山
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/04 09:28 UTC 版)
宮沢賢治は、南昌山を童話「鳥をとるやなぎ」に登場させている。「鳥をとるやなぎ」に登場する石原は、賢治が藤原健次郎と石を拾い集めた場所で、現在は煙山ダムの湖底に沈んでいる。また、河袋(南昌山麓の地名)の場面に登場する楊はドロの木、ギンドロなどと言い、実際に河袋付近にはドロの木やポプラの木が生えている。 また、賢治は南昌山でのろぎ石を採集した思い出を「のろぎ山 のろぎをとりにいかずやと またもその子にさそわれにけり」「のろぎ山 のろぎをとればいただきに 黒雲を追ふ そのかぜぬるし」という詩に残している。その他、賢治が記した「東京ノート」の盛中二学年一学期の欄に「藤原健次郎 南昌山 水晶」というメモがある。南昌山の山頂にある天候の安定を祈願した石柱は、銀河鉄道の夜に登場する「天気輪の柱」のモデルとされている。 また、経理ムベキ山の32山のうちの1座に選ばれており、他の31山と同様に賢治の没後に山頂に経典が厳重に埋蔵された。
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