室内での繁殖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/21 22:42 UTC 版)
屋内の畳や床の埃の中にも普通に見られる。特に新築家屋によく発生する。畳はその芯のイネワラが発生源となり、半乾きのワラを使うと半年程度で発生が見られるようになる。特にコンクリートに敷かれた畳は繁殖にとって至適とも言える条件となる。ワラそのものがダニの栄養源となり、刈り取られたものが乾燥にかけられる段階で既に繁殖が始まる。畳の内部ではそれ以外にカビの胞子や埃などが栄養源として供給され、また畳の保水性、吸湿性、それにダニの隠れ家としての間隙が多数存在する構造などがダニの繁殖にとって極めてよい環境を作り上げており、畳の縁に白い粉が動いているのが見えるほどに繁殖することがある。 なお、このようなことを日本の家屋の変化と結びつける考え方もある。本来の日本家屋はとても風通しよく作られており、畳も適度に乾燥させられていたものが、近年は遙かに密閉性が高くなり、そのために畳をダニの棲みやすいものにした、という指摘である。
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