実機への搭載
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/20 10:53 UTC 版)
「ロールス・ロイス ヴァルチャー」の記事における「実機への搭載」の解説
ヴァルチャーはホーカー トーネード迎撃機に搭載する予定だったが、ヴァルチャーの開発がキャンセルされたことでホーカーはトーネードを諦めネイピア セイバーを搭載するタイフーンに集中した。同様にビッカース ウォーウィック爆撃機のヴァルチャー搭載型の開発も破棄された。 ヴァルチャーを搭載するように設計された機種で実際に生産に入ったのは双発のアブロ マンチェスターだけだった。エンジンの信頼性の問題が明らかになるとアブロの工場をハンドレページ ハリファックスの生産用に改装する計画が持ち上がった。しかしアブロの開発チームはヴァルチャー2基に代えてマーリン エンジン4基を搭載した改良型のマンチェスターを提示し、自社工場をその生産に転換するように空軍省を説得した。当初マンチェスター Mk.III(マークスリー)と呼ばれていたこの機体は、後にランカスターと改称されて成功作となり、英空軍の主力重爆撃機となった。
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