天文学における高度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/19 01:36 UTC 版)
天文学では「高度」とは、目標とする点が水平方向よりどれだけ上の方向に見えるかを示す角度のこと。「地平線から天体までの「角距離」」とも言う。「この日、太陽の南中時の高度は55度であった」というように使う。地平座標のひとつの要素であり、目標点がどの方向にあるのかを正確に表すため、方位角とともに用いられることが多い。(地球上から天体を観測している)観測者は、天体の「位置」を表わすのに、高度と方位角を使う地平座標を用いて表現する。 (なお、厳密なことを言えば)天体の(天球上での)「真の位置」を示すには、(見かけの角度をそのまま採用するのではなく)大気による屈折の影響 (大気差) を補正して、「真の高度」を算出する必要がある。 天文学的高度を測定するための道具、天体観測用四分儀。 天体観測での四分儀を使用して高度を測定する様子 ガリレオ博物館に展示されている四分儀。1550年~1600年ころのもの。ガリレオも使った四分儀である。 en:sine quadrantを使っている現代人
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