大熊町と『はんぶんこ』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/11 10:00 UTC 版)
「ET-KING」の記事における「大熊町と『はんぶんこ』」の解説
2011年3月11日に起こった東日本大震災に伴う原発事故により、大熊町は会津若松市に 全町避難することとなった。移転が連続する状況の中で全国各地に避難した町民もいて、「移転先で大熊町民としての一体感を与えにくい」や「住所移転者が受ける差別」などの問題が浮上した。避難先にて学校が再開された4月16日、町立小・中学校、幼稚園の合同入学式でET-KINGによるサプライズライブが行われた。いときんは「今音楽はみんなにとって必要のないものかもしれない。でも、どうしても無駄なものだとは思えないのです。だから精一杯歌わせてください。」と語った。 同じ大熊町でも環境も異なり、園歌も違う子どもたちの心を繋ぎにくかった。職員がET-KINGの所属事務所に手紙を送ると、ある日幼稚園にET-KINGのマネージャーから「手紙を読んだメンバーが園歌とまではいかないが、子どもたちが、楽しく歌えるような楽曲を制作しています」という内容の電話があった。こうしてできたのが『はんぶんこ』だった。11月11日、ET KINGは大熊町立幼稚園で約100人の園児の前で無料ライブを開催。 全国各地に避難した大熊町の子どもたちが、この歌に励まされ、繋がったらこんな素敵なことはない。これが実現したのは、震災の前年の10月に大熊町で町役場が主催しライブを開催していたことがある。イトキンは「この町の人は呼んでくれたんだから、町になにかあったら今度は行って恩返しするのは当然のこと」と話す。さらに阪神・淡路大震災の体験も支援を続ける理由だった。 ミュージックビデオ 「はんぶんこ」 - YouTube
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