多磨農協脅迫事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 10:13 UTC 版)
三億円事件発生の半年ほど前、1968年4月25日から同年8月22日にかけて、多磨農業協同組合(多磨農協/現:マインズ農業協同組合)に対して現金恐喝や放火爆破予告をする脅迫事件が計9回発生した。手口は脅迫状送付、脅迫電話、壁新聞投げ込みによるものだった。 この事件は、脅迫日が東芝の給料日だったこと、脅迫状の筆跡が1968年12月6日に日本信託銀行国分寺支店へ送付された脅迫状の筆跡と同一とされたことから3億円事件と関連があると分析された。3億円事件を捜査する警視庁府中署・特別捜査本部は「3つの事件」を同一犯による犯行であると結論付けた。 6月25日に多磨農協を脅迫する文章の中では「よこすかせんはひきょうもん」という文言が入った脅迫状を送っている。「よこすかせん」とは脅迫状を送る9日前の6月16日に国鉄横須賀線大船駅で発生した横須賀線電車爆破事件について触れたと言われている。なお、脅迫状作成当時は横須賀線電車爆破事件の犯人は不明だったが、三億円事件発生1ヶ月前の11月9日に純多摩良樹をペンネームとする犯人が逮捕され、1975年12月5日に死刑執行された。
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