変異株選抜法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/25 06:56 UTC 版)
菌体にガンマ線や紫外線を照射することで遺伝的変異を起こさせ、変異株の中から優秀な性質を持つ菌株を選抜する方法である。例として、上記の細胞融合法と紫外線照射法とを組み合わせ、得られた菌株の遺伝的解析を行うことで、ヤナギマツタケの胞子形成能力欠損菌株(子実体に胞子が形成されないため、出荷後のひだの変色が起こらず、食材としての外観が保持しやすい)が創出されている。また、エノキタケの菌糸に直接にガンマ線照射(800-1200グレイ)を行うことにより、従来のものよりもさらに色素が少なく、白色度が高くて外観の美しさに優れる一方で、形態や収穫量・栽培所要日数には遜色のない子実体が得られ、臥竜1号の品種名が与えられている。
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