変化その1
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 19:19 UTC 版)
第2図からは、△9五角が後手の勝負手となる。この王手に対し、▲6八金や▲4八玉は飛車の横利きが無くなって、△8八角成と銀を取られる。▲7七銀と上がるのも、△7七同角右成▲同桂△同角成▲6八金△9九馬(第3図)となっては後手勝勢である。 △持駒 角 ▲持駒 飛歩二第2図 ▲8八銀まで △持駒 銀桂香 ▲持駒 飛角歩二第3図 △9九馬まで よって、△9五角には▲7七飛と打つのが最強の受けである。これに対し、すぐに△7七同角右成▲同銀と清算するのでは大したことがないので、△3三桂(第4図)と力をためる。ここで▲9六歩と催促するのは、△7七角成▲同銀△4五桂▲4八銀△7七角成▲同桂△8九飛▲7八角△9九飛成(第5図)と進み、後手優勢となる。よって、第4図では▲6八玉と体勢を整えておくべきで、これなら先手も指せる。 △持駒 なし ▲持駒 歩二第4図 △3三桂まで △持駒 銀香 ▲持駒 角歩二第5図 △9九飛成まで 前掲の瀬川今泉の対談では、△4四歩に▲同角△4二飛▲5三角成△3四歩▲4二馬△同銀▲8八銀△9五角▲7七飛の進展は2歩得で先手よしの定跡とみているが、アマチュアは飛車が好きなので先手2歩得でも後手パックマン側も△6二玉から美濃に囲い、将棋倶楽部などネット将棋でも2700点くらいの人であれば勝負に勝っているとし、時間の短いアマ大会では面白い戦法となりうるとみられている。
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