塗工紙の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/04/24 04:07 UTC 版)
アート紙 上級印刷用紙(上質紙、化学パルプ使用率が100%の紙)に40g/m2前後の塗料を塗工した印刷用紙。高級カタログ・カレンダー・ポスターなど、高度な再現性が求められる印刷物に使われる。 コート紙 20g/m2 - 40g/m2程度の塗料を塗工した印刷用紙。塗工紙の主流を占める。上級印刷用紙を塗工した上質コート紙と、中質印刷用紙(中質紙、化学パルプ使用率70%以上の紙)を塗工した中質コート紙に分類される。上質コート紙は本の表紙やカラーページ、カタログ・ポスター・高級チラシなどに使用され、中質コート紙は雑誌の表紙やカラーページ、チラシなどに使われる。 軽量コート紙 15g/m2前後の塗料を米坪の低い紙に塗工した印刷用紙。コート紙と同様に、上質軽量コート紙と中質軽量コート紙に分類される。 キャスト紙 アート紙やコート紙を、キャストドラムという機械で表面に圧力をかけることで、光沢や印刷効果がより高くなるように仕上げた紙。この作業は非常に時間がかかり、キャスト塗工紙の生産速度は、通常の塗工紙と比べて1/10以下である。 微塗工紙 微塗工紙は、12g/m2以下という、塗工紙より少ない塗料を塗工した印刷用紙。英語のLightweight coated paperを略してLWCとも呼ばれる。1987年頃に登場した比較的新しい品種である。塗工紙を塗工するときのコーターよりも簡便なオンマシン式の装置で塗工される。
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