基準曲線の描き方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/03 07:18 UTC 版)
成長曲線の基準となる曲線の描き方には標準偏差曲線(SD曲線)とパーセンタイル曲線(percentile曲線)の2つがある。 標準偏差曲線 調べたいデータが正規分布をしているとみなして作成する成長曲線のこと。平均値を年齢ごとにプロットしていった曲線と、+1SD、+2SD、-1SD、-2SDに対応する曲線の計5本を描く。±2SDの間に約95%の人が入り、医学的に正常範囲と考える目安となっている。計算により算出できるので、それぞれのデータの評価がしやすいという特徴がある。しかし、正規分布でないデータ(「体重」はその典型例)に関しては、この曲線を描くこと自体が統計学的に無意味になってしまうという欠点もある。 パーセンタイル曲線 調べたいデータの分布を問わず、何%の人がこの値よりも下に存在するかという点を連ねていってできる曲線。通常3%、10%、25%、50%、75%、90%、97%の7本を描く。例えば25%の曲線上の点は、これよりも下の値を取る人が25%いるということを示している。正規分布に従う必要がないので様々なデータに対して描くことができるが、極端に高い(低い)値に対しての評価ができないという欠点がある。 日本では専ら標準偏差曲線が用いられることが多いが、世界的にはパーセンタイル曲線を採用することが多い。
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