執筆の経緯と反応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/08/09 07:54 UTC 版)
2001年秋、『小説現代』(講談社)の編集長に就任したばかりの岡圭介に、ぜひやってみたかった企画として『直木賞作家による匿名の官能小説』の執筆を持ちかけられた重松は、これまでセックスの描写がない家族問題の小説を書き続けてきた自身を顧みて、「これからも夫婦や家族をめぐるお話を書いて」いく以上、夫婦間の大切な問題であるセックスから逃げるわけにはいかないと考え、執筆を決意した。 当初は『小説現代』2002年1月号に掲載された「愛妻日記」の1作だけの予定だったが、2作目以降は自ら志願して執筆したという。計6編は全て「直木三十六」の名で掲載され、2003年12月に「重松清」の名で書籍として刊行された。それまで、「子どもに安心して読ませられる本」の著者として評価が高かっただけに、読者からの反応は凄まじく、「裏切られた気がする」「こんな本子どもに読ませられない」「子どもが図書館で間違えて借りたらどうするんだ」など、多くの抗議が寄せられたと言う。
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