地理学の研究アプローチの分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/05 15:23 UTC 版)
「地理行列」の記事における「地理学の研究アプローチの分類」の解説
ベリーは、地理行列を用いて地理学の研究アプローチを以下の5種類に分類した。 単一の行ベクトル(単一の属性)に着目し、属性の地域差を横断的に考察する。 単一の列ベクトル(単一の地域)に着目し、特定地域における属性の変動を縦断的に考察する。 複数の行ベクトル(複数の属性)に着目し、属性の地域差を比較考察する。 複数の列ベクトル(複数の地域)に着目し、各地域での属性の地域差を比較考察する。 地理行列の部分行列に着目し、特定の地域と属性の関係性を考察する。 すなわち地理行列において、行ベクトルに着目した場合は系統地理学的な研究アプローチ、列ベクトルに着目した場合は地誌学(地域地理学)的な研究アプローチと考えることができる。 さらに、現在の地理行列と過去の地理行列を作成したうえで、以上の5種類のアプローチをそれぞれ用いて現在と過去の変化の考察も行うこともできるとした。これらの5種類の考察は歴史地理学的なアプローチといえる。 最終的にベリーは、地理学のアプローチは合計10アプローチでまとめられると説明した。
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