地球温暖化と熱帯低気圧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 23:26 UTC 版)
「熱帯低気圧」の記事における「地球温暖化と熱帯低気圧」の解説
各種気候モデルの予測では、地球温暖化の影響によって熱帯低気圧の頻度や勢力などが変化するという結果が出ているものが多い。以下にいくつかのモデルの結果を挙げる。 IPCC第4次評価報告書(AR4、2007年発表) - 熱帯低気圧に関して、最盛期の最大風速が増し、中心部の降水量が増える可能性が高いとされている。しかし、熱帯低気圧の発生数は減少するとともに、非常に強いレベルの熱帯低気圧は増加し、弱い熱帯低気圧は減少する(強いレベルの熱帯低気圧の増加予測よりも信頼度は低い)と予測されている。 21世紀気候変動予測革新プログラム(2009年) - 海水温が2℃程度上昇した海域やエルニーニョ等によって短期的に海水温が上昇した海域で、スーパー・タイフーンクラス(日本の基準でいう風速67m/s以上)の台風の発生が予測される。具体的には、2080年ごろにおいて100年前よりも、北西太平洋で2℃、日本海や北海道近海で2 - 4℃の海水温上昇が起こり、中心気圧900 - 890hPaくらいに発達する台風が10年で数個程度の頻度で発生するという予測。
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