地形形成と発達
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/27 07:50 UTC 版)
森林流域の地形変化は(広義的)崩壊によって起こり、崩壊は一般に降雨と地震が原因で発生する。0次谷もこれらにより形成され発達する。塚本(1998)は崩落のタイプと流域の形成・発達作用の対応分けを行った。内容は以下の通りである。 『まず崩壊現象を流域地形の発達促進現象ととらえ、斜面崩壊のうち深層崩壊(風化基石崩壊・大規模埋積堆積崩壊)を新しい0次谷の形成作用、表層崩壊(表土滑落)を既存の0次谷の地形修正作用と位置づける。』 0次谷が1つの調和のとれた地形形態をとるのは、このような地形の形成・発達・修正が起こるためである。また、典型的な0次谷地形が発達する地域(山地)は、水文学的には飽和側方流が卓越し、表層崩壊が高頻度で発生する場所であることが判明している。このような場所は小起伏山地に多くみられる。
※この「地形形成と発達」の解説は、「0次谷」の解説の一部です。
「地形形成と発達」を含む「0次谷」の記事については、「0次谷」の概要を参照ください。
- 地形形成と発達のページへのリンク