土佐正宗の異名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 20:37 UTC 版)
行秀の作風は、備前伝から入ってのち相州伝を取り入れて大成したもので、長寸で豪壮な造込み、反りの浅い切先を特色とし、短刀の作は稀。刃文、匂口は柔らかく、地沸が付いて鉄味明るく、広直刃に金筋、砂流しを交えた独特の美しい仕上げである。新々刀期の刀工としては、井上真改、長曾禰乕徹、源清麿と肩を並べる優秀な技量と云われた。依頼主として判明している著名な人物は、山内容堂、吉田東洋、乾退助(のちの板垣退助)、坂本直方(坂本龍馬の兄)など。山内容堂は、行秀の刀を「今様正宗(いまようまさむね)」と高く評価し、世上に「土佐正宗」の異名を持つ。
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