図領域の延長方向(傾き)(実例)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 22:22 UTC 版)
「先天盲からの回復」の記事における「図領域の延長方向(傾き)(実例)」の解説
大小の弁別が可能になった同じ開眼者に「水平(タテ長図形)-垂直(ヨコ長図形)」の弁別課題。 最初は戸惑っていた開眼者も3回目の実施(1974年11月)では、台紙を手で左右に動かし、「(アカが)いつまでも見えれば, ヨコ, すぐなくなれば, タテ」という指標をみいだしたが。さらに実験者たちが「上下」の探索も付加することを助言したところ5回中4回の成功をみせ、その後日常生活でも「電柱のように大きいものであれば、タテに立っている」ことを眼だけで認識できるようになったと実験者に報告した。その後同開眼者は、図形部分だけではなく台紙の白地部分にも視線の探索を拡げるようになり、最終的に「右上斜め」「左上斜め」(傾けた図形)も弁別できるに至った。
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