回転制御システム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/24 23:06 UTC 版)
試験機は、前進の際に軸を中心に回転する傾向があるため、必要である。アレスI-Xの回転制御システムは、もともとピースキーパーに用いられていたエンジンを搭載する2つのモジュールで構成されている。主に次の2つの機能を持つ。 アレスIの発射時の回転を模倣するために、打上げ後、機体を90°回転させる。 上昇中、一定の回転を維持する。 回転制御システムのモジュールは、模擬上段ステージの両外側に取り付けられ、モノメチルヒドラジンと四酸化二窒素の自然発火性の推進剤を用いている。それぞれ2つずつのノズルは、回転トルクを制御するために、機体に沿って回転軸に直角に噴射する。推進剤はケネディ宇宙センターでモジュールに充填され、スペースシャトル組立棟で模擬上段ステージに取り付けられる。 回転制御システムのモジュールは、アラバマ州ハンツビルのテレダインによって設計、製造された。エンジンは2007年と2008年にホワイトサンズ・ミサイル実験場で、アレスI-Xの飛行に必要なパルス状のデューティ比を実現できるかを確認する試験が行われた。
※この「回転制御システム」の解説は、「アレスI-X」の解説の一部です。
「回転制御システム」を含む「アレスI-X」の記事については、「アレスI-X」の概要を参照ください。
- 回転制御システムのページへのリンク