喜多川諦道とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 喜多川諦道の意味・解説 

喜多川諦道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/23 02:01 UTC 版)

喜多川 諦道(きたがわ たいどう、1898年 - 1974年4月10日[1]は、大分県出身の日本高野山真言宗。高野山米国別院第3代主監・布教師。

来歴

渡米前

大分県で生まれる[2]。8歳で出家[3]。13歳で高野山の普賢院に弟子入りして修行を始める[2]。当時の普賢院の住職は、政界財界に懇意で大隈重信有栖川宮家君主、高松宮もその一人。このことから諦道は大隈重信ら各界の重鎮やプリンス、プリンセス(お嬢様・姫君)や大御所に可愛がられる。そして海外に興味を持つ[2]

滞米中

1923年9月15日でアメリカに渡る予定だったが関東大震災で延期。永田秀次郎に頼まれ、高野山で犠牲者を供養。翌1924年2月にアメリカに渡る[2]

ロサンゼルスの大師教会(現、高野山米国別院)に挨拶に行き参拝したところ、主監に手伝いを頼まれて滞留することになる。それから主監は帰国する。次の主監が来るまで大師教会を任されるが来なかったため、諦道が日本に住む妻を呼び寄せて3代目の主監になる[2]

1924年から1934年までの10年間、主監を務める[4]

ボーイスカウト第379隊を結成する。諦道は人種差別の無いボーイスカウトのスポンサーになる。この隊は米国で最も優秀と選ばれて、諦道は大統領謁見する[4]。現在のボーイスカウト第379隊は二世週日本祭で先頭を行進している。この隊の初代チャプレンは諦道となっている[4]

諦道の日本への帰国の際には滞留を求める署名運動が起き、新聞の記事にもなる。1933年8月26日に帰国[5]

日本に帰国

1946年から1949年までプロ野球球団・ゴールドスター(→金星スターズ→大映スターズ)のマネージャーを務める[6]

1960年頃、大阪繁華街ぜんざいを出す店を営む[7]

親族

長男は喜多川真一、次男はジャニー喜多川(喜多川擴)、長女はメリー喜多川(藤島メリー泰子、旧姓:喜多川)、孫に藤島ジュリー景子がいる。 長女のメリーの親族にホリプロ創業者の堀威夫の弟がいる。

脚注

  1. ^ 「ニュース」『六大新報』第3084号、六大新報社、1974年5月、14頁。 
  2. ^ a b c d e ジャニー喜多川さんの青春の地「高野山米国別院」、その父はエンターテインメントに「頭が切れる人だった」【命日に偲ぶ】”. サイゾーウーマン (2022年7月9日). 2022年12月20日閲覧。
  3. ^ 誠, 戸部田. “「君たちに素晴らしいものを観せてあげよう」父親は真言宗の僧侶、朝鮮戦争に出征したことも…ジャニーズ帝国の王「ジャニー喜多川」の肖像”. 文春オンライン. 2022年12月20日閲覧。
  4. ^ a b c ジャニー喜多川さんの父は「グループを作る」という大きなことをやった”. サイゾーウーマン (2022年7月9日). 2022年12月20日閲覧。
  5. ^ 喜多川諦道先生の帰国を惜しむ署名運動が起こり、新聞記事に”. サイゾーウーマン (2022年7月9日). 2022年12月20日閲覧。
  6. ^ 顔写真を解禁したジャニーズ事務所・ジャニー喜多川氏ってどんな人?”. リアルライブ. 2022年12月20日閲覧。
  7. ^ 由紀子, 柳田. “《秘蔵写真》「FBIに捉えられ、便器に頭を入れて寝た父」真珠湾攻撃から80年、“もうひとりのジャニー喜多川”を直撃”. 文春オンライン. 2022年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月20日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  喜多川諦道のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「喜多川諦道」の関連用語

喜多川諦道のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



喜多川諦道のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの喜多川諦道 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS