和音の配置と転回
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/05 06:43 UTC 版)
和音を構成する各音は、原則として任意のオクターブに置いたり、複数のオクターブに重ねて置いたりすることができる(第9音以上の音には制限がある)。たとえば、第5音を根音の5度上に置くこともでき、オクターブと5度上に置くこともでき、2オクターブと5度上に置くこともできるし、4度下に置くこともでき、5度上及びオクターブと5度上に重ねて置くこともできる。これを和音の配置と呼ぶ。 このようにして和音の最低音(音楽理論ではバスまたはベースと呼ぶ)に根音以外の和音構成音を置くことを和音の転回(英: inversion)と呼ぶ。和音が転回すると多少和音の性格が変わる。転回した和音を和音の転回形、バスが根音である和音を基本形(英: Root)と呼ぶ。 第1転回形 - バスが第3音である和音を第1転回形(英: First inversion)と呼ぶ。 第2転回形 - バスが第5音である和音を第2転回形と呼ぶ。三和音の第2転回形は不安定であるとされる。 第3転回形 - バスが第7音である和音を第3転回形と呼ぶ。 第4転回形 - バスが第9音である和音を第4転回形と呼ぶ。ただし、バスに置かれた第9音は非和声音として解釈すべきで、第4転回形を認める必要は無い、とする理論書もある。 三和音の転回形 お使いのブラウザーでは、音声再生がサポートされていません。音声ファイルをダウンロードをお試しください。 7の和音の転回形 お使いのブラウザーでは、音声再生がサポートされていません。音声ファイルをダウンロードをお試しください。 9の和音の転回形 お使いのブラウザーでは、音声再生がサポートされていません。音声ファイルをダウンロードをお試しください。
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