呼吸器系への影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 09:01 UTC 版)
全身麻酔下では、麻酔薬・麻薬による呼吸中枢の抑制と、筋弛緩薬による全身の筋肉の弛緩があるため、体位が換気状態に大きく影響する。さらに、重力方向への内臓の移動、および体位保持のための固定具や抑制帯により、胸郭運動が制限され、横隔膜運動が妨げられる。 特に腹臥位では、自重や支持台により胸腹部が機械的に圧迫され、低換気に伴う二酸化炭素蓄積や無気肺発生のリスクが高くなる。 また、仰臥位や砕石位では、腹腔内臓器によって横隔膜が頭側に押し上げられ、機能的残気量が低下する。 側臥位では、肺内血流が下側にシフトして、換気血流比不均等が生じる。
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