吸い取り紙を交換する
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/13 19:11 UTC 版)
新聞紙の間の吸い取り紙を取りのけ、代わりに新しい吸い取り紙を入れて、再び積み上げて重しを乗せる。この交換は当初はまめに行った方が良く、当初は一日に二回交換し、それから日に一回、その後は隔日交換でも良いが、標本から湿気が感じられなくなるまで行う。完成までの期間は条件によって異なる。乾燥季候の場合や夏季の好天の時期には一週間でできてしまう。吸い取り紙を良く乾かせばなお早い。湿った気候などでは数週間かかる場合もある。また、植物によっても乾燥しやすさに差があるから、出来上がりの時期にも違いが出る。 なお、吸い取り紙交換の際に標本の形を整える。最初は植物に弾力があるので、押し込んでもはみ出したり、ねじれたりしがちであるが、少し押さえた後には水分が出て形を整えやすくなる。整える際の心掛けとしては、自然な形をあまり乱さないこと、その範囲で各部の形が分かりやすいように、各部が重ならないように配慮する。また、葉の裏の特徴を示すため、一部の葉を裏返しにするとよい。
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