吳蘭とは? わかりやすく解説

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呉蘭Wu Lan

ゴラン

(?~218

劉備の将。

建安二十二年(二一七)、劉備軍勢率いて漢中進出し、呉蘭・雷銅武都郡下弁攻略させ、張飛馬超にこれを支援させた。曹洪曹休張既らを率いて防ごうとすると、張飛は固山に迂回して曹洪背後断ち切ろうとする。曹休は「もし本当に背後を襲うつもりなら隠密裏行動するはず。わざわざ声を張り上げているのは、そのつもりがないからです。呉蘭を撃て張飛逃げていくでしょう」と進言した《武帝紀・曹休張既先主伝》。

翌年三月曹洪は呉蘭を攻撃して大い打ち破り任夔の首を挙げた。呉蘭は陰平に、張飛馬超漢中逃走したが、陰平氐族強端が呉蘭を斬り殺し、その首を曹操送り届けた武帝紀・曹休伝》。

参照強端 / 任夔 / 曹休 / 曹洪 / 曹操 / 張既 / 張飛 / 馬超 / 雷銅 / 劉備 / 陰平郡 / 下弁県 / 漢中郡 / 固山 / 武都郡 / 氐族


呉蘭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/20 09:24 UTC 版)

呉 蘭(ご らん、? - 建安23年(218年))は、中国後漢末期の武将。劉備配下の将として『三国志』の何箇所かに記述が散見される。

生涯

『三国志』武帝紀によると建安22年(217年)、張飛馬超らと共に武都郡の下弁に侵出したが、建安23年(218年)に曹洪に敗れ、配下の将の任夔を斬られた。同年3月、張飛・馬超は漢中に逃走したが、呉蘭は陰平族の強端に斬られ、その首級を曹操に送られた[1]

曹休伝によると、劉備は呉蘭を大将として下弁に駐屯させる一方、張飛を固山に派遣して、曹洪軍の糧道を断つ素振りを見せた。曹洪軍内では呉蘭と張飛、いずれを攻撃すべきか議論となったが、曹休が「張飛の動きは擬態に過ぎません。態勢が整わない内に呉蘭を撃ち破れば張飛は逃走するでしょう」と主張するとその意見が採用され、呉蘭は曹洪によって撃ち破られ、張飛は逃走した[2]

先主伝によると、建安23年に劉備が漢中に進軍した際、呉蘭は雷銅と共に武都へ派遣されたが、曹操配下の軍勢によって全滅に追い込まれたこととなっている[3]

三国志演義

小説『三国志演義』では、初めは劉璋配下の将として登場。劉備軍の侵攻に対し、呉懿の推薦を受けてその副将となり、彼と共に雒城を守る[4]張任龐統を射殺すると、勢いに乗って雒城から出撃し攻撃をかけるなど、一進一退の攻防を繰り広げた[5]。4日目の戦闘でも魏延黄忠を相手に攻勢をかけていたが、劉備と張飛に帰路を断たれて降伏。以降は劉備配下の将となる[6]

漢中を中心とする曹操軍との攻防では初め、馬超の配下で先鋒部隊を指揮する。この時に曹洪軍と遭遇。呉蘭は撤退を図ったが、副将の任夔がそれを押し留めて、曹洪を相手に一騎打ちを挑む。しかしあっさりと斬殺され、呉蘭の軍も大敗を喫して退却する[7]。その後、劉備軍と曹操軍の本隊同士の対決にも参戦。馬超と共に曹操軍を挟撃して追い詰めるが、呉蘭は乱戦の中で曹彰と遭遇し、戟の一突きで刺殺されてしまう[8]

脚注

  1. ^ s:zh:三國志/卷01
  2. ^ s:zh:三國志/卷09#曹休
  3. ^ s:zh:三國志/卷32
  4. ^ s:zh:三國演義/第062回
  5. ^ s:zh:三國演義/第063回
  6. ^ s:zh:三國演義/第064回
  7. ^ s:zh:三國演義/第069回
  8. ^ s:zh:三國演義/第072回

呉蘭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 21:42 UTC 版)

三国志 (横山光輝の漫画)」の記事における「呉蘭」の解説

劉璋配下玄徳捕らわれ厳顔から説得され配下となる。南山の戦い馬超部下として登場し曹操軍をなめてかかり敗北するその後漢中戦いで曹彰一騎討ちになり、討ち取られた。

※この「呉蘭」の解説は、「三国志 (横山光輝の漫画)」の解説の一部です。
「呉蘭」を含む「三国志 (横山光輝の漫画)」の記事については、「三国志 (横山光輝の漫画)」の概要を参照ください。

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