向井氏
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/05 03:33 UTC 版)
向井氏は船手頭の筆頭とされる存在であり、唯一の世襲が許されたことと、御召御船役の上位に位置づけられていた点で特色があった。向井氏は武田系海賊衆に属していたが、武田氏の滅亡後は徳川家康に仕える。向井正綱は国一丸を与えられるとともに御船奉行に任じられ、その子の忠勝とともに大坂の陣では大野治長らと交戦した。その功により、向井氏は六千石の領地とともに100名の水主同心を抱えることが許され、徳川家光の代にはその人員は130名にまで増員される。向井氏は忠勝の五男、正方の系統によって幕末まで船手頭を受け継いだ。向井氏の管轄の船舶としては、将軍の乗船する御召船の天地丸を始め、天神丸、川口丸、武内丸などがあげられる。
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