同根語による比較対象と内的再構
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 00:55 UTC 版)
「アルタイ諸語」の記事における「同根語による比較対象と内的再構」の解説
Sergei Anatolyevich Starostin の語彙比較分析によれば、潜在的な類縁関係を持つ同根語が15%から20%の割合で対応関係が認められた。 チュルクとモンゴル語: 20% チュルクとツングース語:18% チュルクと朝鮮語:17%, モンゴル語とツングース語:22% モンゴル語と朝鮮語:16% ツングース語と朝鮮語: 21% Starostin は結論として、アルタイ諸語はインドーヨーロッパ語族やフィン・ウゴル語派といった他のユーラジア語族よりも古く、それが後世のアルタイ諸語同士における対応関係の少なさを説明する、とした。 2003年には Claus Schönig はアルタイ諸語は発生的・遺伝的 (genetic) 関係において共通する基礎語彙をもっていないとした。 Starostinを代表とする辞典 Etymological Dictionary of the Altaic Languagesの編纂過程でのAnna V. Dybo、Oleg A. Mudrak、Ilya Gruntov、マーティン・ロベーツ(Martine Robbeets)らの研究では2800個の同根語集団を抽出し、この同根語集団を基礎に音韻的対応関係、文法的対応関係、アルタイ祖語の内的再構を試みたが、他の研究者との間で議論が継続中である。
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