同性カップルへの祝福
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 07:15 UTC 版)
「ブレーメン福音主義教会」の記事における「同性カップルへの祝福」の解説
2014年11月、ブレーメン福音主義教会 (BEK)キルヘンターク(州教会総会に相当)は教会運営規則改定し、同性婚への祝福を牧師の職務として記載することを決定した。この改定は州教会の法務委員会と教憲委員会によって追認された。2015年5月に開催されたキルヘンタークにおいて、教会運営規則改定されたことが報告された。同性婚カップルへの祝福に関して、ブレーメン福音主義教会において、同じ見解で統一されてはいなかった。ドイツ福音主義教会 (EKD)内において、ブレーメン福音主義教会(BEK)に属する教会共同体は例外的な強い独立性を有している。そのため、各教会共同体はこの問題に関して独自の判断を下すことが可能である。この問題に関して、各教会共同体は極めて慎重な態度を示していた。2002年、ドイツ全土でライフ・パートナーシップ法が施行され、同性カップルへの祝福をおこなう教会共同体が出てきた。最終的にはブレーメン福音主義教会 (BEK)の過半数に近い29の教会共同体が同性婚への祝福をおこなっていた。2009年9月以降は同性愛者カップル祝福に関する案内書が発行され、ブレーメン市戸籍役場に隣接するブレーメン福音主義教会インフォメーションセンター『カピテル8』に陳列されるようになった。2017年10月1日、同性婚法が施行され、同性愛者カップルの婚姻届がドイツ全土の戸籍役場で受理されるようになった。これによって、ブレーメン福音主義教会内の委員会は教会規則を現実に合わせることになった。 同性愛者カップルには、パートナーシップ制度によるものではなく、将来を見通した結婚への祝福がおこなわれることになった。ゲイ・キリスト教徒のために活動する組織「クロイツ+クィア」が発足し、レズビアン・キリスト教徒のための協議会もブレーメン福音主義教会内に結成された。加えて、ルター派のブレーメン大聖堂を含む11の教会共同体 (ルター派3、改革派1、合同派7)は、同性婚を希望する者を積極的に受け入れることを表明している。この流れに抗する形で、改革派の有力教会で、ハンザ同盟都市ブレーメンの歴史と共に歩んできた聖マルティーニ教会は、同性愛者カップルへの祝福に関して拒む決定を下した。
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