同位体標識化合物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 07:05 UTC 版)
製造された各同位体は、用途に合わせて目的化合物に取り入れて利用する。このことを、同位体標識といい、同位体標識された化合物を同位体標識化合物(正式には同位元素標識化合物)という。単に「マークする」や、化合物を称してマーカーと呼ぶことも多い。 同位体標識化合物の名称は、化学名の後に、標識部位、標識核種名が続く。例えば、化学式13CH3COOHの酢酸は酢酸-2-13Cとなり、化学式CH13COOHの酢酸は酢酸-1-13Cと、化学式13CH313COOHで部位の特定が必要ない場合は、酢酸-13C2 と表される。また、同位体標識化合物ごとのCAS登録番号も存在する。 同位体標識化合物の合成は、特にその分子の一部分の原子だけを標識する場合、その化学合成による標識は非常に困難である。
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