吉野作造の「民本主義」との違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 03:24 UTC 版)
「茅原華山」の記事における「吉野作造の「民本主義」との違い」の解説
吉野作造の主眼は、あくまでも主権在民の民主主義の定着にあった。しかしそれでは天皇主権の国体論と抵触するため、民主主義へ移行する前段階として、主権運用の目的を一般民衆に置く「民本主義」を提唱したわけである。これに対し、茅原は始めから天皇制に抵触しない、民を中心とする政治を提唱。そのため、官僚は彼の批判の対象であった。吉野作造の民本主義との根本的な違いといえば、二人の論の着眼が違うということであろう。学者としての吉野作造の民本主義はある種の理想主義的な論理である。茅原の民本主義は官僚主導の数々の政策を批判し、現実の国民生活に目を向けた民本主義になっている。国民生活を改善するために、選挙で国民を代表できる代議士を国会に送り出そうと強く唱える時期があった。
※この「吉野作造の「民本主義」との違い」の解説は、「茅原華山」の解説の一部です。
「吉野作造の「民本主義」との違い」を含む「茅原華山」の記事については、「茅原華山」の概要を参照ください。
- 吉野作造の「民本主義」との違いのページへのリンク