吉祥天・弁才天立像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/10 08:07 UTC 版)
重要文化財。塑造。像高は吉祥天が202センチメートル、弁才天が219センチメートル。2011年より東大寺ミュージアムに安置されている(ただし、吉祥天像は2011年現在修理中)。この2像は、天暦8年(954年)に焼失した、東大寺の吉祥院から法華堂に移されたものとするのが定説である。弁才天は後世しばしば造られた2臂像ではなく、8臂の立像である。両像とも破損が激しく、特に弁才天像は顔面などの塑土がはげ落ち、8臂の配置も乱れて、制作当初の像容を想像することは困難であった。同像は、平成4年(1992年)から同7年にかけて、塑像としては異例の全面解体修理が行われ、当初の像容を取り戻している。吉祥天像も破損は激しいが、日本最古級の吉祥天像として貴重である。なお、弁才天像の復元模造が奈良国立博物館新館1階ロビーに展示されている。
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